2014年06月
先日、ある交流会で話をするうちに気付きました。
私がブログに書いたこと、糖度測定や高コストなどは全てロジックであると。
その下、さらに下にあるものを訴えないと人の心は動かないと思いました。
客観的に評価してもらうため、数字を出した方が分かりやすいかなと考えたのですが、
それよりも、なんでこうするのかという気持ちをぶつけることが大事だと感じました。
私が農家をしていて喜びを感じる瞬間は、自分が作った野菜をおいしいといってもらえた時です。
自分がおいしいと思ったものを相手もそう感じてくれる。
喜びを共有したいと思っています。
農業自体もそうです。
つらく大変な仕事も、家族や従業員みんなでこうありたいという意識を共有できれば、がんばれます。
サトルファームのモットーは、自分が食べておいしいと思ったものを「おすそわけ」し、喜びを共有することです。
だから、自分がおいしいと思うものを作ります。
とうもろこしの「味来(みらい)」という品種もそうです。
こうすればおいしくなるというやり方を試します。
いろいろな栄養剤を葉面散布することもそうです。
試行錯誤しながら、みんなで作り上げていくことが楽しい、おもしろいです。
今日はその喜びを得ることができました。
地元直売所でとうもろこし祭りが開催され、店頭ではとうもろこしの試食が行なわれました。
お昼過ぎでしょうか、試食担当の役員さんから電話がありました。
私のとうもろこしをおいしいと感じたお客様が商品を購入しようとしたところ、すでに売り切れだったそうです。
それでもそのお客様は、私のとうもろこしが欲しいと言って、役員さんに問い合わせるよう頼んだそうです。
私は、今日はもう出荷できないし、明日は他のイベントに参加するので、直売所に持っていけないと答えました。
ですが、そのお客様は月曜日になってもいいから一箱欲しいと言ってくれました。
生産者冥利に尽きます。ありがとうございます。
おかげで、今日は8時、真っ暗になるまで仕事をしちゃいました。
単純なんです。
これからもブログやフェイスブックを通じて、喜び、楽しさを「おすそわけ」できたらと思います。
今後ともサトルファームをよろしくお願いします!!
最後に、こう考えるきっかけを与えてくれたSさん、ありがとうございます!