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呪縛からの解放!?と8年目に向けて

2017年03月

私事ですが、4月に入ると農業を始めて8年目になります。

農業を始めてから、しなかったこと・できなかったこと・してはいけないと思っていたことがあります。


それは運動です。

農業を始める前はランニングや軽い筋トレなどを行なっていました。

しかし、農業を始めてからは「体を動かすことは労働に使い、趣味には使わない」が暗黙の了解となってしまい、それが自分を縛り付けました。


就農当時はいくら時間を使って働いても、たいした収入にはならず、とても他のことへ力を使うことなどできませんでした。

一人で始めると臨んだ農業でしたが、結局定年を迎えていた父が見るに見かねて手伝うほど仕事ができませんでした。

柔軟性のある人や、切り替えの早い人ならば、このような決めつけはしないのでしょうが、私にとって仕事以外のことへ労力を使うのは後ろめたさを感じるものでした。

数年たっていくらか時間ができてもこの考えが常に脳裏を横切りました。

趣味は趣味なんだから割り切ってやればいいと言われても、踏み出すことができませんでした。


代わりと言っては何ですが、仕事と結び付けられると、たとえそれが収入につながらなくても外に出ていくことができました。

農家の割には顔が広いと言われますが、農業関係の研修会などに行くのがある意味で趣味となっていたのかもしれません。

農作業をしないという点では、運動も研修会への参加も同じことですが、一方は趣味、もう一方は仕事と位置づけすると、自分の中で納得がいくように感じました。


他の農家さんの話を聞くと、もっと頑張らなきゃ、もっと働かなくては追いつけないと日々感じました。

でもそんな風に思って働いても、息の抜き場がなく、ただ疲れがたまるだけでした。

たまには仕事を忘れて走ってみようかなと思い立っても、実行に移すことができませんでした。

知人からスポーツジムに誘われましたが、お金を払って体力を使うなんてもってのほかだという考えでした。


そんな私ですが、なんと3月からスポーツジムに通い始めました。

知人から誘われていたこともありますが、何かをして自分の殻を打ち破りたいという思いもありました。

知人から「スポーツジムに通う人は、時間にもお金にも余裕がある人なんだよ」と言われていました。

私の色眼鏡ですが、入ってみてそう感じました。


もう3月も終わりを迎えますが、実はまだ3日しか行っていません。

お金に余裕があるわけではないのですが、時間には余裕がありませんでした。


ところで、農家の人は体を使っているから健康的だよねと言われます。

実際は体をなるべく使わないように仕事することを心がけているので、思ったよりは動いていないと思います。

入会した日に体組織測定をした結果がこれです。


17.3.28体組織測定結果


特徴がなく至って平均的です。

若干筋肉量が減り、体脂肪が増えているので、少し改善しましょうという程度です。


今まで地面しか走ったことがなかったので、機械の上を走るのは新鮮でした。

景色がないのが寂しくも感じました。

筋トレの機械があるので、中年太りにならない程度に鍛えようと思っています。

正直農繁期を迎えると行く余裕はなくなりますが、行くことによる気分転換ができれば入会した価値があると思っています。


もう一つ3月に入会したものがあります。

埼玉県中小企業家同友会です。

前にお誘いをいただいたこともあったのですが、自分はそのレベルまで達していないという考えでした。

2月の「埼玉県農商工連携フェア」に出展し、その後の活動の中で、農業以外のことがいかに欠けているかを実感しました。

常識というか、一般社会人として、経営者として未熟であることを身をもって感じました。

学ぶ場所があるなら飛び込もう、やって損はないはずだ、と持ち前の軽薄さで入会しました。


17.3.28同友会バッジ・改


先日群馬県で開催された関東甲信越青年経営者フォーラムに参加しました。

お隣の群馬県では農業者の会員も多くおり、代表理事は農業界でも有名な方でした。

まだ自分は経営者というより労働者の割合が高いですが、今後の法人化に向けて学んでいく覚悟でいます。


最後に、一番重要なことですが、あいつは畑に出ないで何やってんだと、周りの農家さんから言われないように頑張るつもりです。

そんなやつもいたなと忘れられるより、あの時の若者だったのかと思ってもらえるように仕事に励みたいと思い、今年度の抱負といたします。

みなさまがサトルファームの成長を楽しんでいただけるような農業を続けたいと思っています。

8年目のサトルファームもどうぞよろしくお願いいたします。