ニュース・お知らせ

時間の重さ

2014年08月

今日はカリフラワーとブロッコリーの畝を立てる予定でした。

今年はトラクターのロータリーに畝を立てるアタッチメントをつけてやる方法にしました。

農機具屋さんに注文しておいたアタッチメントを畑に持ってきてもらい作業を行うつもりでした。

しかし、持ってきたアタッチメントを見てなんか違うなと感じました。

実際ロータリーに取り付けて作業をやってみると、思っていたものとは違う仕上がりでした。

私はこの近辺では1種類しか見たことがなかったので、「ロータリーに付けて畝を立てるアタッチメント」としか言わなかったのですが、どうやら他の種類のものもあったらしいのです。

幸い返品・交換できることになったのですが、予定していた作業ができません。

仕方がないので、去年までのやり方で畝を立てることにしました。

一輪の管理機に培土機を付けてやる方法です。

14.8.19畝立て
"中古の一輪管理機、だいぶガタがきています"

14.8.19畝立て2
"マーカーを付けているので、次に通るところの線が引けます"

14.8.19畝立て3
"畝立て完了!ソルゴーが出ているのはご愛嬌"

本来なら、トラクターでの耕耘と同時に畝立てもできるはずだったのですが...

作業工程が狂ったので、予定していた畑までできませんでした。


そのせいで、明日の作業時間が増えてしまいます。

明日は「ファームドゥ」の籠原店の生産者が東京の店舗を回る研修があったのですが、キャンセルせざるを得ませんでした。

今回初めての試みだったので(次回があるかはわかりません)ぜひとも行きたかったのですが、それもままなりません。

残暑が激しく、なすの収穫量も増えているので、全体の作業量が増加しています。

任せて出かけてしまうには、多すぎる作業量なのです。


それと天候に大きく左右される露地野菜特有の難しさがあります。

1日は24時間、これはだれでも同じです。

どんな状態でも、等しく1時間を1時間として使えるなら、苦労も悩みもしません。

例えば、トラクターで1時間耕耘する作業があるとして、これを3日以内に行わなければいけないとします。

何も影響するものがなければ、72時間の内、どこかの1時間を選択すればいいわけです。

しかし、実際は1日目に雨が降りました。2日目はまだぬかるんでいて作業するのに具合が悪い状態です。となれば、3日目に行うしかありません。

さらに午前中は収穫作業があるなど、他との兼ね合いを考えると、72時間の中で作業が可能な時間というのはかなり少なくなってしまいます。

また、無理をして2日目に強行すると、次の作業に影響が出ます。1時間で済む作業が2時間かかる場合もあります。さらに次の作業にも悪影響が出る、負のスパイラルにはまってしまいます。

なかなかベストの状態で作業することはできません。他の作業も考え、ベターを選択していくのが実情だと思います。

ベストに近い状態の時に、どれだけの労働力を集められるか。

忙しいときにどれだけがんばれるか。

ここが農業のキモだと私は思います。

労働時間の平均化は難しいです。何十人も人がいて、負担が分散すればいいのですが、家族経営や小規模では厳しいと思います。


いつ忙しくなるかも読めないところもありますし...

1ヶ月後の予定を入れるのって、すごく難しいんです。

キャンセルが前提になってしまいますね。


さて、だいぶ愚痴ってしまいましたが、やるべきことは分かっています。

後はお天道様と相談ですが、2・3年前ほどは不安も感じません。(不安なことはたくさんありますけど!)

これが5年目の余裕?なんでしょうかねぇ。

あと1カ月ほど忙しい時期が続きますが、乗り越えて見せますよ!!