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2016年を振り返って

2016年12月

サトルファーム2016


場所は通称「しぞめっぱら」といううちの畑です。

昨年は今年1月に開催された「新農業人フェア」のために写真撮影をしました。

今年はそんなこともあって、また写真でも撮ってみようかと当初は思っていました。

でもよくよく考えて理由付けしてみるといろいろなことが思い浮かびました。


サトルファーム2015

これが去年の写真です。


メンバーも違うし、背後にある作物も違います。

それで考えました。

これからは毎年ここで写真を撮っていこうと。

サトルファームも今年で7年目を迎え、人数も栽培する作物も増えてきました。

その年々を表すものとして1枚の写真を残すことに決めました。

そこに映る人は変わっていくでしょう。

背後に育っている作物も違ってくるでしょう。

でもこの写真がある限り、サトルファームは続いていきます。

そんな思いを込めた一枚にしたいと思います。


さて、簡単にですが一年を振り返りたいと思います。

今年の一番の出来事は、なんといっても初の正社員雇用でしょう。

1月の新農業人フェアから始めた求職活動。圃場見学会、一日体験は初めての活動でした。

普段やっている仕事や今後の作業予定を説明するために業務を振り返り、年間スケジュールの再確認をしました。

結果は、遠い三重県から堀君が正社員としてサトルファームに加わりました。

3人から4人に増えることで、作業の段取りに慣れるまで時間がかかることがありましたが、最近は4人でのスタイルが定着しつつあります。

堀君も本庄市で一人暮らしをしながらの仕事、さらにはサトルファームの系統出荷と直売出荷の併用に戸惑うところもあったでしょうが、持ち前の真面目さで頑張ってくれました。

ここで年初に立てた予定と実際に行ったことを検証してみたいと思います。

いわゆるできたこと、できなかったこと、できちゃったことです。

まずは枝豆の栽培でしたが、ねぎの収穫のずれ込みととうもろこしの定植の都合で、早々に諦めました。

枝豆は近隣のスーパーでは地場産が手薄であるので、来年は確実に栽培したいです。

また、「とうもろこし当日便」と同じく「えだまめ当日便」もやります。

鮮度が命の野菜をいち早くお届けするというサトルファームの考え方を広げる商品が増えます。


加工品では、2月の農商工連携フェアに出品した「なすのオリーブオイル漬」を一度も作りませんでした。

加熱をして、酸味が出るのを抑えるために業務用コンロとガスも用意しましたが、農作業の忙しさで手が回りませんでした。

ここでもチャンスを逃しました。


一方で、青なすの加工品を作りました。

といってもサトルファームで作ったものではなく、委託加工をお願いして作ったものです。

作ったのは、「埼玉青なすのみそ漬」「埼玉青なすのなら漬」「青なすジャム(商品名はBeなすのコンポート)」の3品です。

いずれも味は好感触を得ているので、課題は販路と製造コストの両方です。


販路などを考える時、それに関する知識が乏しいことを思い知らされます。

農業とは違った知識を身に付けるため、他分野でも知識も学ぶ必要があると感じされました。

その手段として法人化を考えるようになりました。

1年前は、正社員を雇用するにあたって、従業員の福利厚生のための法人化という考えでした。

今はこれに加えて、農業以外の業種の方と付き合いを広げ、様々な分野での知識を取り込んでいくことと、法人化そのものによる信頼性の向上も考えていきます。


農作業の面では、5月の予定外の繁忙期とその影響で、とうもろこしなどの夏野菜に手がかけられなかったこと。

8月下旬からの悪天候で秋野菜の定植が困難をきわめたこと。それによる収穫の遅れ、作業スケジュールの調整などありました。


現在は作業も落着き、ねぎとブロッコリーに集中できるようになりました。

年明けは春ブロッコリーの定植が控えています。


今年一年もお世話になりました。

来年の事を言えば鬼が笑いますので、年が明けてからゆっくりと決めることにします。

今後ともサトルファームをよろしくお願いします。