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農業者としてあるまじき行為

2017年12月

怒り心頭に発しています。

私がねぎを作っている畑の隣は、前年度に白菜を作ってから片づけられもせず、草畑となっていました。

この前、ねぎ畑を見に行ったらいきなり麦が播かれていました。

借主が変わったのでしょう。

でもここで大きな問題が起きています。


これなんだかわかりますか。


17.12.23塚越マルチごみ


マルチという保温や雑草抑制のために使うプラスチックフィルムです。

それがトラクターのロータリによって細かく引き裂かれたものです。


17.12.23塚越マルチごみ2


白菜を植えるときはこんな状態です。


14.9.26白菜苗2


今この残骸が、風でうちのねぎ畑に飛んできています。

ねぎとねぎの間の溝、さらに厄介なのがねぎの葉の間に挟まっているものです。

葉の間に入った細かいものは見つけるのが難しいです。


問題の中心は、このビニールマルチが土の中に入ると非常に良くないということです。

プラスチックなので分解しません。

作物が根を伸ばすのを邪魔します。

そのほかにも悪影響が多々あります。


ねぎを掘る時トラクターと使いますが、ねぎが植えてある周りの土が崩れますので、ごみを取り除いていないと、そのまま地中に埋まってしまいます。

ねぎを抜く時も、葉に絡んでいれば風でそれが飛び散ります。

飛んだものを拾い集めるのも一苦労です。

とても無駄な労力を使います。

ねぎを掘りたくても掘ることができない状態です。


なんでこうなったかというと、新しく借りた人がモラルのかけらもないからです。

同業者として恥ずべき事、やってはならないことです。

普通はトラクターで耕耘する前に畑の状態を確かめます。

ましてや借りるわけですから、畑の様子は分かりきっています。

この畑の場合は、前作で作られていた白菜の後片付けがなされていないのが明白です。

万一の場合でも、トラクターをかけ始めれば分かることです。

それなのにこういう状態となっているのは、明らかに知っていてやっているからです。

すぐ隣に作物があることも当然知ってのことです。

他に迷惑を及ぼすのは当たり前です。


農業者として、作物のためにならないことをするのは許せません。

私たちがマルチをして栽培するときは、ビニールマルチの場合、収穫が終わったらはがしてから耕耘します。

それか私も使っていますが、微生物が土の中で分解してくれる生分解マルチを使用します。

ビニールマルチをそのまま畑に入れるということは絶対にしません。

農家の社会的責任というより、それ以前の一般常識が欠如しています。

本当に腹が立ちます。


現在、地元の農業委員さんや農業委員会に連絡して対応してもらっています。

筋を通して話を進めていますが、借主本人には毅然とした態度で臨むつもりです。